「国債バブル」と名付けた僕の心配ごと

みんなで日本(国)のことを真剣に考えたいと思う。

僕の投資経歴をちょっと紹介。僕は株式や債券の投資歴としてもう35年ぐらいだろうか。20代の頃はNTT株が史上最高値とか本当に株式バブルだった。その当時の僕は資金もそんなになかったので上場株式の売買でなく新規公開株式(忘れたけど東証2部の下?)初値狙い(IPOですね)。当時はミスミとかあったかな。これから上場される株式の短期売買で利益を得るをまず始めた。その時は同期の友達に山一證券のS君とMさんがいたのでその二人からの情報を中心に株を始めた。もちろんプライベートでも遊んだ。ま、株式もおもしろいものではあったのだけれど。いかんせん元金がなければ株式投資はできません。その当時は元金として80万円ぐらいしかなかったです。これは無理かなという感じもあった。あわせて僕は投資として株式とは別に早い時期から投資の方向性を不動産に決めた。なので株式からは自然と足が遠のいた。けど友達の間柄、債券だけは細々としていた。そんな中、政府の土地に対する総量規制がかかり土地バブルがはじけ、あわせて株式バブルもはじけた。その影響で興銀、山一證券が破綻した。友達も他の金融機関に転職した。

不動産バブルについて言えば僕も当時その中心にいたし不動産、建築業界の友達も多くいた。今でも記憶にあるのだけれど日曜日のお昼の経済番組の中で多分?小林亞聖さんがこれは異常なことで続かないと言っていた。僕もそう感じていたのだけれどテレビ(マスコミ)で聞いたのはこの時が初めてだった。その後まもなくバブルははじけた。僕も同じ意見だったのでこの時小林亞聖さんの先を読力はすごいなと感じていた。もちろん僕も当時、不動産投資をしていたけど全くの無傷です。

さて、株式等の投資は今も細々だけれどしている。投資といっても債券一択で他(株式等)はしていない。債券投資も非常に簡単でAランク以上の債券を期間5年ぐらいで回している。それだけ。僕のこれまでの株や債券の投資成績は手取り(利回り)で言うと株式は早々にやめていたので損益的にはプラスマイナスゼロ。債券はトータル現時点で1.2~1.5%(年間利回り)。ま、損は出さないやり方。しかしながら投資歴35年で唯一マイナスになった債券が1件だけある。それはギリシャ国債だ。ギリシャ危機はみんな知らないだろうと思うけど。その時僕はギリシャ国債を持っていた。ギリシャはその当時、先進国であるのだけれど国(政府)がうまく機能していなく大赤字の補填のために大量の国債を発行していた。その国債の償還期限間近になっても返済の目途が立たない事態に陥っていた。最終的にIMF(国際通貨基金)やEU(欧州連合)が介入して破綻には至らなかったけれどギリシャは大きな打撃を受けた。国(政府)の信頼はなくなった。そんな出来事があった。その中で僕はギリシャ国債を満期を待たずに売却して損失を出した。かわいい?もので25万円ぐらいだったと思う。

ここから本題。

今の日本が非常にギリシャに似ている。国債を保有している対象がギリシャの場合は国外、日本の場合はほとんどが国内。この違いだけだ。国の状況を比べてみても今の日本はギリシャのように感じる。破綻の原因としてギリシャの場合は国(政府)が財政を粉飾していたし、税金からなる公務員が多すぎた。その他にもいろいろあったと思うけど。

日本の場合はどうか比べてみよう。ギリシャでの公務員にあたるところが日本では年金生活者(僕たちの世代)が該当する。これは最終的に年金支給をどう配分するかで解決できる。問題は次だ。日本の国債がほぼ日本国内で回っていることだ。これは赤字国債をほとんど国(政府)が所有しているということ。どういうこと?

複式簿記で具体的に示すと。国債(仮に100円)を発行をした場合。まず国債の購入には現金100円が必要(現金100/国債100)となります。この時、現金を国外から調達する場合と国内で調達する場合によって違い生じます。考えてみましょう。国外から資金を調達して国債を発行したなら、借入(例えばアメリカとかイギリスが日本の国債を100円で買ってくれた場合)となります。借入は借金なのでいつかは返します。しかし日本の場合は貨幣を増やすことによって同じことをしています。つまり新しく貨幣を発行して100円を調達しこれを政府が買っています(国際(お金)が無尽蔵に発行できるのでまるで打ち出の小槌と同じですね)。なので日本の場合は「国債発行=日本国内の貨幣量を増やす」ということに他なりません。借入なのに借金がない。これは借金ではなく多くの国債を発行することによってバブルを発生させただけ。それだけです。僕の考えるバブルとは実態のない国債を貨幣に換算した価値を持たせたこと。ここに問題があり、そもそも日本国内においては日本の国債の多く(ある程度の額までの国債は必要です)は最近では貨幣価値のないもの。もしくはなくなっていったもの。僕はある時からそう考えています。なので僕は日本国債を一度も買ったことがない。地方債は買うけど。MMT理論もある程度は許容範囲だ。今は価値がない国債についてみんな議論している。このことに不思議さを感じる。国債を発行しないといけないわけ(理由)を議論するのが筋ではないか。

今後の問題として。これ以上貨幣を増刷(国債発行)することはますます世界的に円の価値(換算率)を低くすることになります。今の円安とか世界のマック価格をみれば周知のとおり。まだ日本は世界から見て信頼があるので何とかなっていますがそのうちに世界の金融が気が付くのでは。え?日本てそんな国なの。

MMT理論の検証も最近、ドイツだったかな?実証結果の論文が出ていた。ある程度までの国債発行はOKだけど、それ以上は国債発行は価値が落ちる。日本も早く気が付いた方が良いと思います。

結論、消費税を減税しようが他の何かで増税しようが今の日本のやり方ならなんでもOKです。そのうちにみんながバブルと気が付くまでは。国債を買わなくなる日がくること。なので早いうちに国債を発行しなくてもよい国(体制)にすること。まずはこれ以上国債を増やさないようにするにはどうしたらよいかを考える。これ以上国債が増えなければ何とかなるような気がします。国債バブルをはじけさせないためにも。

さて僕は小林亞聖さんになれるかな。ま、経済ど素人の考えなのでみなさんご心配なく。